日本を蝕む内なる敵 総括編

日本を亡国へと導く、日本の第一の敵は、日本人の反日左翼である。

「日本を蝕む内なる敵」と題した論説を、4回に渡り紹介したが、これはその総括編だ。



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『日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略』 (P512 ~ P519 から抜粋)
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【日本の国家戦略(二)】

祖国を蝕む内なる敵を斬る!

かつてインドのインディラ・ガンジー首相は「国家の解体を謀る勢力は、民主主義を守るという口実を使って、民主主義を破壊しようとする」と語った。

共産党の宣伝ポスターには「自由と民主主義を守る日本共産党」と印刷されていたが、それならば党名を自由民主党に変更するべきではないか。

プロレタリア独裁の共産主義は、自由民主主義とは相反するものであるが、まさにガンジー首相の言のごとく、ことさら大きな声で「民主主義」を唱える勢力ほど実は民主主義の破壊を狙っているということなのだ。

時折「消費税廃止と言っているから共産党に投票する」なんていう救い難い愚かな人もいるが、自分がマルクス主義という特殊で危険なイデオロギーを支持するということの意味が分かっていないのである。

消費税廃止なんてオウムがつくった「真理党」でも主張していたことで、単に愚民の票をかき集める戦術にすぎず、共産主義と消費税は次元の違うものだ。

オウムが革命による日本支配を計画していたように、共産党もまた一度は「武力革命による政権転覆」を呼号したテロ政党であり、その違いはサリンを使ったか火災ビンを使ったかだけにすぎない。

≪中略≫

共同通信が配信する地方紙は約三千万部、朝日は約八百万部、毎日は約四百万部、すなわち親中左翼の偏向プロパガンダを毎日受けている国民が約四千二百万人は存在しており、これは日本人口の三分の一を占める。

そして仮に三分の一が乳幼児・子供やノンポリシーだとすれば、保守陣営に属する人口も三分の一ということである。

つまり中西教授も指摘されたように、左翼(無自覚左翼も含む)と保守は五分五分の勢力で措抗しているともいえよう。

それは自衛隊イラク派遣の賛否が丁度半数ぐらいを推移していることでも裏付けられるのではないだろうか。

日本の真の敵は、これら日本自身の「内なる敵」、すなわち共産主義・対中従属・自虐史観・妄想的平和主義を掲げる勢力であり、我々保守陣営は、政治・教育・官僚・マスコミの各界に打倒すべき「内なる敵」を山ほど抱えているのだ。

日本の未来を暗愚の「永遠なる卑屈」に誤導せんとするもの、その根因はすべて自虐史観にある。自虐史観がこの国を狂わせ、この国の未来を深刻な危機にさらしている。

『新しい歴史教科書』を攻撃した自虐史観勢力は、親中反米・親北朝鮮の勢力とピッタリ重なっている。

そして毎年中共への莫大なODAが決定されているというこの現実は、今なお「内なる敵」がこの国の中枢を支配していることを裏付けている。

政界に目を向ければ、日本を衰亡へと導こうとするマルキスト・自虐史観信奉者・中共の飼い犬たちを見分ける明確な目安が存在している。

平成十年に発足した「恒久平和のための真相究明法の成立を目指す国会議員連盟」に名を連ねる、衆議院九十八名、参議院三十五名の売国奴たちだ。

国会図書館内に日本の戦争犯罪を追及する「恒久平和調査会」を設置して日本を中共に服従する「永遠なる卑屈」の下に永久に留め置こうとするもので、この議連は共産党系の「日本の戦争責任資料センター」がつくった二つの偽装市民団体の要請により結成されている。

いわば中共と共産党が「日本弱体化」戦略のために政界に打ちこんだ楔である。

この議連に名を連ねる自民党左派、民主党左派、公明党、社民党、共産党の売国議員たちをいかに落選させていくかが、我々保守陣営の国家に対する責務でもある。

昨今急激に盛り上がりつつある反米ナショナリズムのうねりを巧妙に利用しようと企図する共産党は、「いつまで続けるアメリカの言いなり。安保をなくし本当の独立日本に」というポスターを選挙で大量に貼りだした。

これは反米感情とナショナリズムを取り込んで勢力拡大につなげる作戦だが、現実には安保をなくす以上は、スイス並みの精強な国防体制と核武装が不可欠となる。しかし共産党はそれらにも反対し自衛隊解体を唱えている。

要するに日本を丸裸にして中共に「献上」しようということだ。

共産党の網領には「アメリカ帝国主義と闘う」旨が記されており、またかつての全共闘運動にも反米ナショナリズムの要素が有った。

「反米」「マルクス・レーニン主義」にナショナリズムが加わる時、それは最も危険な「正義と熱狂という言葉で埋めつくされた地獄への道」につながっていく。

ナショナリズムは我々正続保守陣営のものであって、売国勢力に利用されてはならないのだ。敵を見誤らない正しい知識を身につけ、我々は自らの内なる魂の声に従って、正しく健全なナショナリズムをその武器として「内なる敵」との思想戦に勝ち抜かなければならない。

田中均、加藤紘一、河野洋平、野中広務、日教組、朝鮮総聯など、これらの事務所や自宅を攻撃した所謂「建国義勇軍(征伐隊)事件」の標的となった人物・組織が見事なまでに日本の「内なる敵」であったことは疑いようもない。

彼らはこの行動を起こすことでは、個人的に何の私益にもならず逮捕されるリスクも承知の上で、この義憤に燃えた行動に決起している。

彼らは会社経営者や会社員・僧呂・歯科医師など、いわば草莽の人々であり、名前を売りたい右翼活動家のパフォーマンスでもなく、逮捕されれば得るものは何もなく失うものの多い普通の人達であった。

現に彼らの中の一人は事情聴取直後に自決しているぐらいなのだ。私は政治家でもなくマスコミ受けを気にする評論家でもない在野の思想家であるため、敢えて気兼ねなく本音を述べるが、この「建国義勇軍事件」の実行者たちは仮に刑法には反しても国家民族には背いておらず、自ら個人を犠牲にして国家民族のために行動を起こした義士である。

国民の中には内心で、彼らの行動に対して「よくやった」と拍手している人々が相当多く存在すると私は確信している。

もっとも私は決してテロを肯定しているわけではない。テロを肯定してしまえば極左の赤色テロも認めなければ、ダブルスタンダードになってしまう。しかし私たちの怒りを代わりに「行動」に移した人々に対する想いはまた別のものである。

私は誤解を怖れずに、獄中の、そして自決した「建国義勇軍」の人々に対し、一人の日本人として感謝の想いを捧げたいと思う。たとえ彼らが選択した手段がラジカルであったとしても、その国を憂うる至情は私だちと同じなのだ。

かつてスターリンは「社会主義と資本主義が軍事的に衝突することを第一戦線と呼ぶのであれば、資本主義国の内部において社会主義国が革命を導く戦いを第二戦線と呼ぶ」と述べた。

日本は今なお、この第二戦線の戦いの中に在る。私たちは今、「スターリンの子供たち」と思想的内戦を戦っているのだ。

大多数の国民は政治や内外情勢の知識がなく、頭にあるのは年金とか消費税のことぐらいである。「盲いたる民、世に踊る」はいつの時代も同じことだ。

現在の日本で左右を問わず知識層とされる人口は約五百万人だと言われている。つまりこの五百万人が残りの一億二千万人の運命を預かっているのだ。

本書をお読み頂いている読者諸氏は、この五百万人の中の一人である。私たちはこの五百万人の内側における思想的内戦に勝利しなければならないのだ。それは日本の未来を決めるための愛国者と売国奴との戦いである。

さあ、国を憂うるそれぞれの人がそれぞれの場で、自分にできる「戦い」を実行していこうではないか。

無理をしなくてもよい、法を犯す必要もない、仲間を集めて勉強会を行うも良し、良書を周囲の人たちに配るのも良し、署名運動を行ったり講演会を開催するも良し。

とにかく行動を起こしていこうではないか。もし私でよければどこにでも講演に行く。講演料なんか要らない、交通費だけ出して頂ければそれで良い。

先人は「一燈照隅、万燈照国」と言った。皆がそれぞれ一燈を掲げていこう。

私利私益ではなく国家民族の未来のために行う行動は、いかなる行動であろうとその大小を問わず、国家再生という大きな大河へと流れ込む一粒の水滴となる。

そしてその水滴はやがていつの日か、大いなる奔流となって械れた自虐史観を洗い流し、私たちの愛する日本を再び強く誇り高いサムライの国へと至らしめるものと信ずる。



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Link:

日本を蝕む内なる敵 教育・宗教編
https://fuulinkazan.seesaa.net/article/201110article_21.html

日本を蝕む内なる敵 官僚編
https://fuulinkazan.seesaa.net/article/201110article_17.html

日本を蝕む内なる敵 マスコミ編 Part1
https://fuulinkazan.seesaa.net/article/201110article_13.html

日本を蝕む内なる敵 マスコミ編 Part2
https://fuulinkazan.seesaa.net/article/201110article_14.html

日本を売る人々
https://fuulinkazan.seesaa.net/article/201105article_4.html

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